中古市場などでもときおり見かけるTechnics SL-2000。実家に放置されていたモノを引き取ってきたので徹底的にレビューしています。操作感や動作状況も紹介しているので、気になっている方はぜひチェックしてみてください。
Technics SL-2000の外観をチェック
まずは外観から。

ベースとなる部分の高さは5cmほどと、SL-1200シリーズと比較するとかなりスリムなことが特徴。SL-1200 Mk3Dと並べると以下のような感じです。

電源と回転が同じスイッチで、上に動かすと33回転、下に動かすと45回転で動きだします。

ストロボ付きで、ピッチの細かな確認も可能。

ストロボ縞目の上半分が50Hz用、下半分が60Hz用です。
下記のつまみでピッチのコントロールにも対応しています。

基本的なパーツはブラックで統一されており、スイッチ類のシルバーがアクセントに。インテリアにこだわりたい方にもおすすめです。
我が家のアイテムは残念ながらアームレストが折れてしまっています。

プラスチックでできているので、壊れやすい部分なのかもしれません。中古で購入したい場合、チェックすべきポイントです。ちなみに、アームレストが折れていてもレコードを聴くのに支障はありません。
Technics SL-2000の動作をチェック
発売されたのは1976年とかなり古いモデルですし、「ちゃんと動くの?」と疑問に思われる方も多いはず。ということで動作を見ていきましょう。
以下、動かしてみた動画です。
それなりにピッチが安定していることがお分かりいただけるかと思います。コレだけ古い機種(しかも10年以上放置されていた)がマトモに動くのですから驚き。さすがは世界のテクニクスです。
もちろん個体差があるはずなので、全ての機種が同様に動くワケではないということにはご注意ください。
なお、ピッチの合わせ方は、「縞目が動かないようにする」です。例えば東京でLPを聴くのであれば、上から2番目の縞目をチェック。模様が右に動いて見えるのであれば、ピッチを速く、左に動いて見えるのであれば、ピッチを遅く調整します。
Technics SL-2000のメンテナンス
発売されたのは1976年とかなり古いモデルですし、ずっと動かしていなかったようなので、テクニクス純正のセンタースピンドルオイルを差しておきました。

ターンテーブルを取り外し、中央の棒の根本に2〜3滴。注油前は回転がやや不安定でピッチコントロールをこまめに触る必要がありましたが、注油後は比較的安定するようになりました。
Technics SL-2000について中古での購入を検討されているのであれば、テクニクス純正のセンタースピンドルオイルも一緒に購入することをおすすめします。
Technics SL-2000はターンテーブル入門機としてアリ
以上、Technics(テクニクス)SL-2000についてのレビューでした。
紹介してきた通り、クールな見た目がポイント。人とは違うちょっとオシャレなターンテーブルを探している方におすすめです。
個体差があると思いますが、我が家の製品は10年以上放置されていたにも関わらず安定した動きを見せてくれています(さすが世界のテクニクス)。
中古市場では比較的お求めやすい価格で取引されており、ターンテーブル入門としてもよいかもしれません。
なお、テクニクスのダイレクトドライブとはいえ、スクラッチなどには向いていないと思われます。あくまでもレコード鑑賞用のアイテムとお考えください。
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